三州製菓の企業理念をわかりやすく説明する象徴的な事業として、平成8年4月より「米匠百珍」をスタートしました。
「米匠百珍」スタートした時の解説文は以下のとおりです。
「世界で多くの人が米を主食としていますが、米を原料として米菓を発明したのは、日本人です。わが国オリジナルのお菓子である米菓を次世代に継承するため、「米匠百珍」を創設しました。
「米匠百珍」の言葉は、日本の食文化の中心にある米を加工する、優れた匠が秘伝の製法を受け継ぎ、その技を極めて、百品の新しい特長ある米菓を創作する、という意味でつけました。春秋ごとに2種類ずつ、100種類の米菓を研究開発します。「米菓文化」を本格的に創造しようとする企画です。
同時に、米匠百珍の開発を通じて、当社を研究開発型の会社に変えていきます。
現在の菓子市場は、似たような商品が氾濫し、過当競争に苦しんでいます。しかし、日本各地に個性豊かな地酒が花開いているのと同様に、米菓業界においても日本各地の米菓製造会社がそれぞれの持ち味を活かして個性豊かな商品をつくる共生の時代に、移行していくべきです。そしてこの共生こそが、日本の伝統食品である米菓の食文化を深め、永く伝える道と確信しています。
その先駆けとして米匠百珍を始めました。」
尚、現在、発売した「米匠百珍」は生産を終了しました。
平成8年 春 |
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No.1 桜せんべい
春風に舞う桜吹雪のお煎餅。薄紅の桜花の塩漬けを真っ白な砂糖衣の上にのせました。桜の香りがほんのり漂い、白砂糖の上品な甘さを桜花の塩漬けが引きしめます。
【製作者コメント】
砂糖がけの製品は、開発者にとって初の試みであったため、最初はなかなかうまく試作品が出来ませんでした。砂糖がけの配合が分からず、又乾燥にも時間がかかり、本物の花びらのため、形が不揃いで、煎餅になかなか付かず、ようやくできたものの湿気や「花びらが落ちた」などのクレームに悩まされました。しかし、見た目がきれいで、パンフレットの表紙にもなり、結婚式の引き出物に使いたい等の問い合わせを頂くなど、結果として手のかかる美人の娘のような愛着のある商品になりました。
No.2 ハーブおかき
宮城県産最高級米「みやこがねもち」で作った生地に4種類のハーブ(パセリ、デイル、ミント、バジル)をトッピングし、さわやかな香りと共に安らぎのティータイムをお楽しみ頂けるおかきに仕上がりました。
【製作者コメント】
当初は、花びらを付けようとしましたが、付着しませんでした。その後工夫し花びらを付けましたが見た目はきれいですが、味は悪く、しかも花びらは落ちてしまいました。サラダ味ではなく、白醤油で味付けをしましたがハーブとは合いませんでした。化学調味料は使わずに天然調味料を使用しました。(サラダ味の多くは天然調味料を使用)。雑誌やラジオで紹介されて反響を呼び、発売期間終了後に限定再生産しました。
平成8年 夏 |
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No.3 海鮮せんべい
ササニシキ米使用生地に桜海老がふんだんに練りこまれています。海苔の香ばしさと桜海老の絶妙な味わいのヘルシーなお煎餅です。
【製作者コメント】
開発初期段階では、かに、えび、ほたて、シーチキン、かつお、鮭などを柔らかめの生地に付着させてみましたが、結局、桜海老の生地にかつおエキスの入ったタレで味付けをしました。海苔は細かく刻んだものをトッピングしたり、煎餅を海苔で包んだりしましたが、最終的には四角の海苔を貼り付けました。海の新鮮な産物として「海鮮せんべい」と名づけましたが、海老の味しかしないとの声もありました。
No.4 スッポンおかき
健康食品として名高いスッポン。その100%純粋粉をたれに加えおかきに仕上げました。スッポン特有の臭みを抑えた、食べやすいマイルドな味わいです。
【製作者コメント】
スッポンスープなどを飲んで味付けをイメージしました。商品完成後に、見た目をきれいにするため、表面に澱粉などを入れて、照りをつけたところ、時期的にも湿気やすい商品になり、残念でした。
平成8年 秋 |
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No.5 椎茸せんべい
椎茸入りの生地をきのこと相性の良いバター醤油で味付けしました。豊かな山の秋を思わせる味わい深いお煎餅です。
【製作者コメント】
当初「きのこせん」として、きのこを煎餅にトッピングすることで開発しましたが、きのこといっても様々な種類があり、いずれも食感が硬いものになってしまいました。結局、椎茸入りの生地を使用しバター醤油炒め風味として完成させ、生産は問題なくスムーズに行われました。
No.6 林檎おかき
甘酸っぱい真っ赤な林檎をかわいい粒にしておかきにしました。林檎入り蜜の、ほのかな香りがさわやかなミノリの秋のおかきです。
【製作者コメント】
林檎チップを探しましたが、なかなか見つからず、ようやく見つかった林檎のチップはフリーズドライのもので、幸い煎餅に合うものでした。蜜の中に砂糖と水の他、林檎パウダーを入れましたが、湿気ぽくなり、製造の段階で乾燥に非常に手間がかかりました。
平成8年 冬 |
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No.7 七草せんべい
七草がゆをイメージして、ソフトな食感の生地に焼き上げ、ほのかに香る七草の風味を損なわないよう薄味に仕上げました。
【製作者コメント】
林檎と同様、七草の素材探しに時間がかかりました。ようやく見つかったもの、値段が高いことに驚きました。開発にあたっては、七草自体にあくがないため風味を表現する事に苦労しました。試しに菜っ葉の青臭さを意図的に出そうとして七草の粉をタレに添加しましたが、これは失敗しました。素材の茎の部分が煎餅に付着しにくく、製造に手間がかかりました。
No.8 柚子おかき
乾燥した柚子の皮をおかきにのせました。「みやこがねもち」の風味と柚子の酸味がさわやかな、冬のお茶うけにぴったりのおかきです。
【製作者コメント】
柚子の皮のフリーズドライを数種取り寄せ検討し、最終的に1.5ミリ角のものを使用しました。柚子の香料はきわめて天然に近いものを使用しましたが、合成の香料は芳香剤のような匂いで、開発者は天然素材の偉大さを痛感しました。
平成9年 春 |
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No.9 いちご
おせんべいに独自の方法でいちごミルク味の砂糖がけをしました。淡いピンクの可愛らしい女性好みのお煎餅です。
【製作者コメント】
以前、ある観光協会からの依頼で、いちごの砂糖掛けをした「いちごせん」を試作したことがありました。
今回の米匠百珍「いちご」はこれをもとに、いちごミルクの味付けをしましたが、天然の乾燥苺粉末と脱脂粉乳を使用しているため、作業性は悪く苦労しました。
No.10 宇治茶
食べやすい、薄焼きのお煎餅に良質の宇治茶を練り込みました。ほのかな宇治茶の苦味と薄い塩味のバランスが絶妙です。
【製作者コメント】
試作において苦労した点は、生地に含まれる緑茶と宇治茶の退色問題でした。透明のフィルムの中での保存においては、一週間から二週間で減色してしまい、アルミニュウムを使用することになりました。
また、高級感を出すために、味付けはせず、生地の薄塩味のみとする方向で試作を続けておりましたが
最終的にはやはり味が足りないとの理由で、サラダの味付けをすることになりました。その他、薄焼き煎餅ゆえに、破損が多く出てしまいました。
平成9年 夏 |
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No.11 梅しそ
宮城県産のもち米「みやこがねもち」を米粒のままふかし、良質な「ゆかり」を練り合わせ、丹念に焼き上げました。ゆかりの香り漂う塩味をお楽しみ頂けます。
【製作者コメント】
開発開始時は、しそフレーク入りの小さめの粒せんでした。試作を重ねる中で、フレークの含量を増やし、大きく厚くしましたが、粒せんの破損が多く、生地担当者は苦労しました。
No.12 枝豆
枝豆を一粒々さやから取り出し、丁寧に薄皮を取り除き国産米生地に練り込みました。青々とした色彩と枝豆の豊かな風味に薄塩のサラダ味を加えて仕上げました。
【製作者コメント】
枝豆の青さが生地を焼いた後も残るよう、全体の焼きを甘くした所、生地に芯が残り、製品水分も高めでした。そこで、生地を強く練って浮きを良くし、全体に軽く焼き色が付くようにした所、枝豆が生地の中心部にめり込むように入り、青さを残すことが出来ました。枝豆の味とサラダ味が良く合った商品に出来上がりました。
平成9年 秋 |
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No.13 味噌カツ
厳選したうるち米を臼でついて生地を作り、上質の植物油で揚げました。その上にコクのある八丁味噌を使用した秘伝のタレをつけ、味噌カツを表現しました。
【製作者コメント】
名古屋名物の味噌カツをイメージし、高級感のある黄金角の生地を使用して試作しました。煎餅においてカツを表現することに苦労しました。
No.14 さつまいも
良質のもち米に紫さつまの粉を練りこみ、味付けは甘辛のタレを付けて、国内産無農薬有機栽培の黒胡麻を振り掛けました。天然の美しい紫色と絶妙な、さつまいもの味付けを賞味していただけます。
【製作者コメント】
開発開始時は、黄色のさつまいもパウダーを練り込んだ半月型おかきでしたが、試作の段階で紫色パウダーに決まりました。大学いもをイメージして味付けしました。
平成9年 冬 |
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No.15 かぼちゃ
お煎餅の生地の中に、パンプキンパウダーとパンプキンナッツをたっぷりと練り込み、バターとシナモンの風味を加えた味付けをしました。
【製作者コメント】
パンプキンパウダーを練り込んだ丸型煎餅に、かぼちゃの煮つけ風の味付けでスタートしましたが、最終的にはパンプキンパウダーとパンプキンナッツをたっぷりと練り込み、シナモンとバターの味付けをして、甘い洋菓子のイメージで仕上げました。
No.16 イカスミ
国内産もち米100%を使用したもち生地に、イカスミを程よく練り込み、さっぱりとしたサラダ味でイカスミ風味にまろやかなコクを出しています。
【製作者コメント】
はじめ、イカスミパウダーだけをもち米に練り込み風味を出そうとしましたが、製品の色は真っ黒になり、イカスミらしくはなりましたが、サラダで味付けをしても風味の弱い仕上がりになりました。そこで、イカスミパウダーに30%のイカパウダーを混合し、生地に練り込んだところ、イカスミらしい風味となりました。ただ焼く時に生地が黒いため、焼き色が見えず、生焼けと焦げすぎの失敗を繰り返してしまいました。対策として、生地乾燥を通常2回のところ、生地間の水分むらを極力減らし、完成させました。
平成10年 夏 |
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No.17 モロヘイヤ
野菜の王様といわれ、ビタミン・ミネラルが豊富なモロヘイヤと白胡麻を生地に練り込み、あっさり醤油味で仕上げました。
【製作者コメント】
モロヘイヤと白胡麻の生地の添加量に苦労しました。初めはバランスの良い添加量が分からなかったので、モロヘイヤの苦味が多くなり、白胡麻の風味がほとんど出ませんでした。試作を繰り返していくうちに、それぞれの特徴が活かせる風味となり、又タレの味も初めは辛味を加えてモロヘイヤの青臭さをマスキングしようとしましたが、辛味と生地の味がミスマッチでした。二つの風味が活かせる味は醤油のみが良いと言う結論になりました。
No.18 うなぎ
うなぎの旨味が詰まった生地を一枚一枚丹念に焼きコクのあるタレで仕上げ、山椒の香りをあしらいまいした。
【製作者コメント】
生地にうなぎのパウダーを練り込み、うずまき上にしようと思いましたが、パウダーが白い為、うなぎのイメージにすることが出来ませんでした。そこでもうひとつイカスミをパウダーにしたものを添加して黒色の生地を作り、両方を混ぜてうずまき状にし、うなぎのイメージを出すことに成功しました。タレはうなぎの蒲焼のイメージを出すため、山椒の味を強調しました。又、生地だけではうなぎの風味が出なかったので、タレにうなぎエキスを添加し、うなぎの蒲焼の味に近づけました。
平成10年 冬 |
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No.19 こんぶ
最高級日高昆布をふんだんに生地に練り込み、あっさり醤油味に仕上げました。どこか懐かしい滋味あふれる味わいです。
【製作者コメント】
今回のテーマは、生地については、おかき固有の食感を残しながら、出来る限り柔らかさを出し、又味付けはサラダ味でなく、醤油味にして昆布のおいしさを引き出すというものです。苦労した点は、おかき生地の乾燥時の水分のバラツキをいかに抑えるかと言うことで、今回の生地は食感を軽くするため通常より薄くしてあり(3.6ミリ)ヒビ、割れが生じるため乾燥時間を短くし、その分回数を増やしました。
No.20 アーモンド
カリフォルニアアーモンドをちりばめ、紅花油入りの純植物油で揚げました。お米のつぶつぶの歯ざわりと味わい、又アーモンドの香ばしさが特徴です。
【製作者コメント】
一連の工程で、生地の中のアーモンドがしっかりと固定されているかどうかが最も重要であり、生地同士がぶつかりあっても、アーモンドが生地からとれないよう短時間の乾燥を繰り返し、徐々に水分を減らしていきました。生地の収縮とアーモンドの収縮の度合いが合わないと、豆が生地から外れる原因になってしまう事もあります。粒状のおかきにアーモンドが入り、香ばしく味付けの醤油とも、あいまって好評でした。
平成11年 夏 |
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No.21 しょうが
疲労回復にも効果のある生姜を食べやすい、一口サイズに仕上げました。
【製作者コメント】
米匠百珍で初の「4分リーフ」を使用、又夏場特有の体力低下や食欲減退を意識し、生姜を素地として選択しました。最終的に揚げ油と生姜調味液とのバランスがポイントになりましたが、生姜は控えめにして、最初に口当たりがあまり強く出ないように工夫しました。
No.22 紀州梅
紀州産の梅を生地の中に埋め込みました。特徴あるすっぱさを夏向きに仕上げました。
【製作者コメント】
夏場の暑い時期に、食欲をそそり女性に人気のある素材を、と言うことで梅を選択しましたが、その際紀州産の梅を使用することにこだわりました。生地の中に梅を練り込み梅の赤みがほのかに出るよう、試作を繰り返しました。又、食感はサクサク感を重視し、食味も調味液付着時に梅パウダーを使用しました。
平成11年 冬 |
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No.23 よもぎきなこ
ビタミンAを多く含むよもぎをサクサクとした生地に練り込み、よもぎをイメージしました。
【製作者コメント】
開発コンセプトは、よもぎを練り込んだ餅の中に、あんこを入れた草もちです。今回の百珍は「よもぎ煎餅」と「あずきおかき」になりました。よもぎ煎餅は醤油の味付けで風味を出す、というものにしました。味付けについては、よもぎとの違和感が無く、お互いの特徴を引き出してくれることを期待し、きな粉に決定しました。素焼きの生地をどのようにしてきな粉に付けるかで、試行錯誤を繰り返し、結果的にサラダオイルに生地を漬け込み、オイルを振り切った後きな粉をまぶす、と言う方法を取りました。苦労した点として、オイルにきな粉を付けた後、ポロポロときな粉が落ちます。オイルを多少多めにすると、今度は油分が抜けず、ジトーとして、きな粉の付着がまばらになった点です。これについては、オイルの付着率の調整で解決しました。
No.24 あずき
自然の風合いを大切に、懐かしいあずきの風味がほのかに伝わる、個性的な一枚になりました。
【製作者コメント】
甘いあずきを、おかきの中に入れて、そのまま味を表現できないだろうか…。いままで、素焼きの上に甘い味付けをすると、米と味とたれの甘い味がうまく融合せず、両方の持つ特徴を生かせないままになっていました。今回は、生地の中にも甘い味付けをして、上掛けの甘いタレとの融和を目指しました。
生地の中に糖類を入れて焼くと、生地そのものは良く焼けていないのに焼き色だけが付く「褐変現象」が起きやすく、焼き運行釜の火力調整に苦労をしました。
平成12年 夏 |
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No.25 胡麻一味(ごまいちみ)
滋養強壮によいとされる黒胡麻と体を燃焼させるカプサイシンを多く含む一味唐辛子をふんだんに使った一口サイズのおかきです。
【製作者コメント】
食欲減退に配慮し、黒胡麻を生地に混ぜ込むことを考えました。黒胡麻は、カルシウムと鉄、ビタミンEなどを多く含んでおり、肝腎虚弱の予防と治療に効果が期待され、また、血行を良くする作用がありと言われています。揚げ油のくどさは醤油味だけでは抑えきれず、そこで夏と唐辛子の関係を結び、一味醤油にしました。一味には、体内の熱を発散させる効果と油のくどさを抑える効果があるそうです。
No.26 緑豆(りょくず)
緑豆はタンパク質を豊富に含み、熱さましやむくみに良いとされています。もやしや春雨の原料として使われている緑豆を練りこみ、ソフトな食感に仕上げました。
【製作者コメント】
緑豆は、中国で3000年前から、高脂血症、毒物中毒などの改善に用いられてきました。緑豆の夏の食材としての解熱・解毒の効果に注目し、おかきに混ぜ込むことを考えました。しかし、緑豆は青小豆と言われ、コシが強く処理が大変で、姿のままでは食感が硬くソフトなおかきとの相性が悪く、いろいろ試した結果、小豆のようにペースト状の処理方法をとり、そのうえで緑豆の緑色を強調するよう工夫しました。
平成12年 冬 |
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No.27 おかかせん
歯ざわりの軽い煎餅に、昔懐かしいおかかのころもを着せてみました。かつおぶしと醤油の香ばしさが口の中に広がります。
【製作者コメント】
かつお節は昔から日本食のだし取りには欠かせないものとなっています。かつお節と醤油を使った、おにぎりから「おかかせん」を発想し、製法上、かつお節が煎餅に付着できるように工夫しました。もちろん、醤油の配合および粘度の調整も何度か行ないました。
No.28 青のりせん
香りの高い四万十の海苔をお煎餅に練り込み、上質の白醤油で仕上げました。ソフトな食感で青海苔の香りが口に広がります。
【製作者コメント】
青海苔の醤油味煎餅は市場にあり、他製品との差別化を図るため、やや大きめのスティック状とし、2本並べて袋に入れることにより、ボリューム感を出しました。味付けは、青海苔の風味を生かすことと色合いを考慮し、白醤油としました。
平成13年 夏 |
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No.29 向日葵(ひまわり)
ビタミンEとリノール酸が多量に含まれている「ひまわりの種」をふんだんに使い、ふっくらと焼き上げました。
【製作者コメント】
夏の花、ひまわりをイメージして、丸く柔らかく温かみのある生地にひまわりの種を練りこみました。種の味を生かすためにシンプルな塩味でまとめ、生地のソフトな食感と種の含有量と硬さのバランスにこだわった商品です。
No.30 カレー
暑い夏にピッタリ、一度食べたらやめられない、香り豊かな本格カレー味のおかきです。
【製作者コメント】
「暑い季節にホットな味」との企画で、スパイシーかつ日本人好みの甘みを若干加えて仕上げました。
出来る限り柔らかく揚げ、カレーの風味がとばないように乾燥工程まで細かく気を配りました。
平成13年 冬 |
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No.31 黒豆おかき
十勝産のやわらかい黒豆をふんだんに使い、香ばしくサクサクとした食感でさっぱり塩味に仕上げました。
【製作者コメント】
類似品が多く出回る中、当社では豆の食感と味に一番こだわりました。豆そのものがおいしく仕上がっても生地との相性が大切なので、
生地の米の味と質、豆と生地を一体化させる香ばしい焼き加減、豆の量の多さと商品全体のボリューム感も考慮した結果、高級感あふれるものとなりました。
味付けは、試行錯誤の結果、極力シンプルな塩味とし、伯方の塩を使用しました。
No.32 チョコアーモンド
ソフトな食感の紫いも煎餅にホワイトチョコとアーモンドをのせた、洋菓子感覚で食べやすいひと口サイズのお煎餅です。
【製作者コメント】
「和洋折衷と小ぶりの一口サイズ」が第一のテーマでした。色合いの美しさと素材の持つそれぞれの甘みのバランスが引き立て合うよう、配合には特に留意しました。
平成14年 夏 |
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No.33 紫しぶき
生地に紫いもを練りこみ、砂糖がけで水しぶきを表現しました。ほどよい上品な甘さです。
【製作者コメント】
紫いもを練りこんだ生地を焼くと、いものたんぱく質、糖分が加熱することにより生地よりも早く色づく「褐変」という現象が生じてしまいます。
すなわち、生地が十分にアルファ化されて柔らかくなる前に焼き色がつくため、こげ色は付くが、生地は生焼けに近い状態になります。
そこで、いもを十分に配合して風味を出しながら紫色の鮮やかさを表現するため、焼きの軟化、浮かし工程で火力を強めてアルファ化を十分に行い、
残りの色づけ工程では弱い火で焼いて仕上げました。砂糖の乾燥には時間がかかるうえ、乾いたかどうかの判別が難しく、生産性に大きく影響しました。
味付けは砂糖をメレンゲにしてスプレーし、生地そのものが甘く、砂糖の甘さとマッチした洋菓子風の仕上がりになりました。
No.34 ぴりから煎
青のり煎餅に、ガーリックオイル・胡椒・唐辛子などをブレンドしたサラダ味です。口どけのよいソフトな食感です。
【製作者コメント】
「夏に合う煎餅」というのがコンセプトです。ピリッと感を出すために。一味唐辛子と黒胡椒を配合しました。同じ香辛料でも一味は舌先で、黒胡椒はした全体で辛味を感じとります。
調味液にはガーリックパウダー、ガーリック&ペッパーオイルをたっぷり入れ、味にコクを持たせました。この商品は、柔らかくした生地にサラダ調味液をたっぷり染み込ませることでおいしさが生きてくるので、
焼きたての生地の温度が100度から120度にして、生地全体に調味液が浸るように味付けし、余分な油を強力な振りきり機で振り切りました。そうすると表面についた油が引いて、あっさりとした食感でありながらこくのある味になりました。
味付け時の温度管理は、赤外線式の温度計で、絶えずチェックしながら行ないました。
平成14年 冬 |
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No.35 ぜいたく焼きうに
伝統のタレと新鮮なうに、そして匠の技が出会い新しい「焼きうに煎」が出来ました。海苔は有明産を使用しています。
【製作者コメント】
この商品のコンセプトは「煎餅の好きな人に良質の素材をたっぷり使用した美味しいものを提供する」というもので、開発スタッフが食べたいせんべいのイメージを出し合い取り組みました。
基本は焼きの醤油煎餅ですが、素材、製法、味にこだわり、生地には主食用コシヒカリの粗挽き製粉を使い、丸大豆醤油に天然調味料を配合し、それに練りうにをふんだんに入れ、うに風味の調味料を作り、押し焼き加工を施しました。
押し焼きは、通常の焼きの運行釜に比べて時間あたりの生産数が極端に少なく効率的ではありませんが、
煎餅手焼き職人の手の動きを模したもので、非常に米の風味が生きる焼き方ができます。生地が熱いうちに「うに」を配合した醤油調味液を刷毛で一枚一枚味付けし、
まだぬれている状態で生地が隠れて見えなくなるほど大きい有明産の焼き海苔で包み、乾燥していきます。この商品のネーミングは、大きな海苔と高級な生地、練りうにを指すだけでなく、生産性が悪くてもあえて採用した製法にも由来しています。
No.36 ふっくらえび角
海老をふんだんに練りこんだ生地をふっくらと焼き上げました。ふわっと軽い食感で磯の香りが口の中いっぱいに広がります。
【製作者コメント】
従来のおかきの特長は、ほどよい堅さと、その歯こぼれのよさにあります。通常、おかきの製造は、搗いた餅を冷蔵庫で3日ほど寝かせます。
生地も厚く比重が重いため、食感は硬くなってしまいます。しかし、この商品のコンセプトは、「柔らかく歯こぼれのよい海老入りおかきに薄いサラダ味を付ける」というものです。
そこで薄く延ばした生地をそのまま乾燥し、翌日に焼いたところで柔らかく歯こぼれのよいおかきに仕上がりました。製品サイズを自由に変えることが出来、練りこむ素材も多岐に応用できるメリットがあります。
平成15年 夏 |
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No.37 ぶるーべりい
薄紫の砂糖で包み、小粒のブルーベリーの実をのせて、見た目も可愛くほのかなブルーベリーの香りが美味しさを引き立てます。
【製作者コメント】
今回企画のコンセプトは、『昨夏の「紫しぶき」のような砂糖煎餅にトッピングを行ない、より難易度の高いものに挑戦する』というものです。
今回は、メレンゲの中にブルーベリーのパウダーを入れ、淡い紫を表現し、製品の表面に乾燥したブルーベリー粒をトッピングしました。
生地の中にブルーベリーを練りこんでいないため、食べたときにブルーベリーの風味が弱くなってしまったので、生地の厚さを極力薄くし、砂糖の層を厚くしてみました。
ブルーベリーのトッピングに時間がかかると砂糖の表面が乾いて付かなくなるので、予め使う分だけ並べて作業したり、表面にヒビが入らないよう低い温度で時間をかけて乾燥させたりと、まさに手作業でなければ作れない商品でした。
No.38 黒こしょう
サクッと軽い食感に、粗挽き黒胡椒のスパイシーな芳香と程よい辛さが、後を引く美味しさです。
【製作者コメント】
試作では回転ドラの中に揚げ煎(6分リーフ)を入れ(揚立塩50%、黒胡椒粗挽き50%)をドラの回転に合わせてまぶすようにして付けました。
(付着率2%)この状態では塩が先に揚げ煎の表面に付いてしまい黒胡椒が付かなくなるため、黒胡椒を先に付けて次に揚立塩を付けたところ、味覚上も視覚上も問題のない製品となりました。
しかし、本生産でこのような方法をとると二度手間で生産性が非常に悪くなりますので、調味粉の付けかただけでなく、生地の揚げ方から変えるべく、ホイロ温度を従来の80度から90度にしたところ、
表面のヒビの状態が細かくなり、その溝に塩と黒胡椒がバランスよく付着するようになりました。
平成15年 冬 |
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No.39 五穀せん
きび、あわ、ひえ、はと麦、押し麦を蒸かし、うるち米の生地に練り込み素朴な醤油味に仕上げました。
【製作者コメント】
煎餅に合う五穀原料を選択し、それらの食感と風味を残しながら煎餅としての食味、食感をなくさないようにするため、
五穀を前もって蒸した後冷却し、生地に練りこむようにしました。煎餅のパリパリ感と生地風味を強調すべく薄い生地とし、原型(シメ)焼き、ノンホイロにこだわった商品です。
五穀の「モゴモゴ」とした食感を改善するため、調味は旨み成分の多いたまり醤油を使用しました。
No.40 四万十おかき
もち生地の中に四万十川の青のりを練り込み、1枚ずつ丹念に仕上げた堅焼きです。歯ごたえのある食感と、海苔の風味が口の中に広がります。
【製作者コメント】
自然の天日に近いヒビを入れるため、冷蔵生地硬度とカッティング後生地の処置方法を工夫しました。餅生地の冷蔵庫保管時間を1晩多くし、4晩(90時間)としました。
カッティング後、生地を1枚1枚並べ、冷風ファンにてひびを入れました。自然乾燥に近づけるため乾燥機使用を1回40分のみとし、その後、網に並べ、焼成生地の風味を生かすべく25%前後の含水分に調整を行ないました。
また、生地が厚く高水分で、焼成前に生地を温める(60度にて20分)などの工夫をしました。味付けは、生地の風味を強調するため単純なサラダ調味にしました。
平成16年 夏 |
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No.41 海老丸
生地に海老を練りこみ弊社独自の技術でソフトに揚げました。サクッとした食感、食べきりサイズにもこだわりました。
【製作者コメント】
当社の既存商品に甘辛醤油味の揚げ煎餅があります。今回の企画は、この商品とセットにして、お互いの利点が引き出される素材の選択が狙いです。
その結果、海老入り揚げ煎に決定しましたが、試作したところ、海老成分の含有量が多いため、揚げた段階で海老のこげ味が出てしまいました。
揚げ温度を下げ、揚げ色を薄くすると今度は海老の生臭さが出てしまう。そこで生地に添加した風味増量剤(天然由来)と調味液の中の海老風味成分を増減して完成させました。
No.42 へるしぃ煎
大豆たんぱく生地に練りこんだうす焼きタイプ。パリッとした軽い歯ざわりの素朴な醤油味です。
【製作者コメント】
大豆蛋白を配合した生地に健康志向の素材を他にも入れようとしましたが、ベースとなる大豆風味との相性から大豆単体の方が嗜好品としての風味が良く、大豆のみとしました。
味付けは当初サラダ味の評価が高かったのですが、コンセプトに照らし、油と塩分は控え、醤油味を選択しました。
「生地が薄いため大豆の風味を感じやすい」という特長がある反面、醤油の味の影響を受けやすいので、生地への醤油の付着率を下げる必要がありました。
そのために生地を強く振り切ると、生地の薄さもあいまって、こわれてしまい歩留まりが悪くなってしまいました。結局醤油の味を薄くして対処する方法を取りました。
平成16年 冬 |
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No.43 焼き揚げ煎
焼いた煎餅をカラッと揚げ美味しさを封じ込めました。カリッとした食感と秘伝の底引きたまり醤油で味付けした、こくのある味が特徴です。焼き煎、揚げ煎の両方の風味を楽しめます。
【製作者コメント】
商品名の通り焼いて揚げた煎餅です。商品コンセプトは、「焼き煎と揚げ煎の良さを引き出し、新しい食感と味を作り出す」というものです。
一枚煎に足りないのは、揚げ煎にあるような後を引く旨さだと開発者は思いましたが、揚げ煎を油くどいと感じる人もいます。
そこで、焼きと揚げのまったく別の製法を一緒にして、それぞれの長所を生かしたいということで生まれたのが、この商品です。
しかし、焼きと揚げの工程があってコスト的には高くつくので、今後はコストに見合った付加価値を高め、新しい製法として市民権が得られることを期待しています。
No.44 発芽玄米煎
健康志向ブームを反映して発芽玄米を主な原料に焼き上げました。化学調味料を一切使用せず味付けしているので、さっぱりとした美味しさが特長です。
【製作者コメント】
発芽玄米は、話題の栄養素ギャバ(ガンマーアミノ酪酸)が特に豊富で胚芽の部分に練りこむ際、全体のバランスを崩さず、褐変現象に留意した場合、生地の4%が上限と認知されていますが、
発芽玄米に関してはその制限がありません。健康志向食品でありながら嗜好品としても合格点の商品に仕上がりました。
平成17年 夏 |
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No.45 中華煎
豆板醤、甜面醤、豆鼓醤の調和の取れた味と香り。花椒でピリッと味を引き締めた中華風が新鮮です。
【製作者コメント】
米匠百珍の新しい素材を検討するにあたり、嗜好品と主食について改めて考えてみました。「フランス料理やイタリア料理、中華料理の一番の特長を捉えて米菓として表現できないか」。
そこで、今回は家庭料理としても取り入れられ、一般にもおなじみのある中華を選びました、中華煎の具体的な味のイメージはマーボ豆腐です。
生地の選定は、中華味とのなじみが良さそうな一口サイズの揚げ煎とし、調味液は豆板醤、甜面醤、豆鼓醤で味と香りのバランスを取り、花椒でピリッと味を引き締めました。
出来上がりは味の旨さが優先し、料理とお菓子の中間といった印象になりました。
No.46 甘辛のり
人気の鉄板焼きに、独自の製法を用いて甘辛醤油で味付けをしました。刻み海苔の香りが美味しさを、引き立てます。
【製作者コメント】
今回は、先に揚げ煎で味の濃い中華煎が決まりましたので、こちらはあっさりとした甘辛味に、刻み海苔をふりかけ美味しい甘さを追及しました。サクサクした食感になるよう鉄板焼きの生地を採用しました。
平成17年 冬 |
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No.47 もろみ煎
煎餅の旨さは米の質によります。もろみ煎はこしひかりの飯米を使用し、強い火力でしっかり焼き上げました。もろみ醤油の風味がたまらない逸品です。
【製作者コメント】
今回は高級素材を使用したものが、味、風味、食感にどのように影響するのかを検証するために、素材にこだわってみました。
生地は、新潟産コシヒカリ、調味液は、キッコーマンもろ味醤油をベースに丸大豆醤油、天然調味料を添加したものを使用したところ、
結果的に生地に使用した良質の米がもろ味醤油の風味と融合し、お互いの利点を生かし合ったものとなりました。
焼き加工に特別の配慮はしていませんので、純粋に素材の持てる力だと感じました。「高級素材を使えば美味しいものができる。
しかし反面、価格も上昇する」。それならば、何らかの付加価値も必要と思いました。
No.48 桜海老おかき
生地の宮黄金餅に希少価値の高い駿河湾産の桜海老を練り込み、伯方の塩を使って海老の風味を引き立たせました。サクッとした軽い食感です。
【製作者コメント】
こちらの商品も桜海老は駿河湾産を使用するなど、素材の産地、グレードにこだわりました。この商品の美味しさは生地の宮黄金餅で決まると思います。
やはりこの餅米を使用した商品は他の餅米とは一線を画す美味しさがあり、また、桜海老については日本産で出所がはっきりしているという安心感があるのではないでしょうか。
しかし、今回の企画について、製作者としては、ブランドにあぐらをかいて工夫することを怠っていたのでは、高級素材を使う意味はなく、むしろ、「素材、商品に対する思いひとつで美味しいものは作れるのだ」という思いを強くしました。
平成18年 夏 |
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No.49 旨イカ煎
もち米の最高峰、宮城県産「みやこがねもち」に、粉砕したスルメイカをふんだんに練りこみました。純植物油で揚げてあるので、サクサクッとした食感です。
【製作者コメント】
同じ海産物でも海老は米菓の定番と言えるほど様々な商品で使用されています。これは海老が少量でも味と風味がはっきりでるからであり、これに対しイカは米菓としてはあまり見かけません。
それは、いかが水分を含んだ状態では味、風味が弱く、他の調味料で味付けする料理の素材となっているのが主たる理由だからではないでしょうか。
しかし、イカを乾燥させたスルメは海老に負けないほどの風味と旨さがあるので、今回は、この「スルメを使った煎餅の創作」がテーマです。
焼き煎ではイカの風味と食感は生かせないため、上げおかきとしました。スルメ入りの生地は、海老入りと同様、揚げ温度によって苦くなったり、生っぽくなってしまいます。
これを安定させるためには、生地の水分を均等にする必要があり、乾燥を数回に分けて慎重に行なってみました。
No.50 韓流煎
老舗京都キムチのほし山さんのタレで味付けした煎餅です。特製昆布だしでコクと旨みを加えた、甘みのあるあっさり味のタレと当社最高品質の煎餅を合わせました。
【製作者コメント】
「京風の最高のキムチ調味液をそのまま生かし一枚焼き煎に味付けする」。これが今回のテーマです。煎餅の調味液は、生地に付着させた後、乾燥し、水分を飛ばします。
そこで、非常に濃いものにしてあります。このキムチ調味液は煎餅用に加工されたものではありません。通常の試作では味が出ないため、生にんにくを加えたり、付着率を通常の2倍ほどにして表面がドロドロになるまで漬けて乾燥しました。
それでも本生産に移行したときは、高温、短時間で乾燥したため、デリケートな調味料は熱と風により風味と味はすっかり消失してしまいました。そこで、時間と手間をかけて生産することとなり、美味しい味の韓流煎が、試行錯誤の末、出来上がりました。
平成18年 冬 |
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No.51 豆乳煎
うるち米に豆乳を練りこむことで、豆乳と米の旨さが生きた美味しい煎餅になりました。独特の製法により、豆乳の匂いを抑えたサラダ味。「畑の肉」といわれるほど良質のたんぱく質が多く含まれている大豆。豆乳煎はそんな旨みが凝縮されています。
【製作者コメント】
今回のテーマは大豆のエキス分である豆乳を使用した「豆乳煎」に決定しました。始めは生地を作る工程で使用する水の代わりに豆乳を使用してみましたが、膨大な設備が必要なうえ豆乳そのものが傷み易く、生地を作っているそばから腐敗してしまうことが分かり、今回は純度100%の豆乳パウダーを使用しました。通常、生地に練り込む場合、風味付けが目的で味そのものは期待しないことが多く、そのためたくさん練りこむことのマイナス面(褐変現象)を考慮して3~4%を上限としていますが、今回は風味は勿論、豆乳の味もしっかり出したかったので、10%としました。褐変もさほど起こらず、風味、味も十分に出せたと思います。
No.52 縁起物語
天然色素を使用した縁起の良い「ふくろう」「まねき猫」「だるま」「ひょうたん」「ほかけ舟」「大黒様」「鯛」「打ちでのこづち」「小判の山」の9種類の絵柄をプリントしました。
【製作者コメント】
今回使用した「自然(じねん)焼き」は生地がやわらかいため、焼きあがると表面が凹凸になります。これに当社の印刷せんべいの技術を使い、絵と文字をくっきりとプリントしました。合成着色料であれば、より鮮やかな色彩を表現できますが、あえて天然色素にこだわりました。縁起の良い絵柄は見て楽しく、また本醸造再仕込み醤油使用の本格煎餅の味は折り紙つきです。
平成19年 夏 |
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No.53 夏のご挨拶
コシヒカリを使用した生地を直火で丹念に焼き上げました。商品の照りも自慢の一つです。夏のご挨拶用に印刷せんべいも詰合わせました。一枚は、夏のご挨拶とし、花は、季節により変わります。
【製作者コメント】
旨味成分の高い、底引きたまりをブレンドした醤油を使い、コシヒカリの味・風味をうまく引き出しました。直火で焼き上げた時に出来るブクにも醤油が、程よくしみ込むようにして香ばしく味わい深いおせんべいに仕上げました。
No.54 うこん煎
黄色色素クルクミンと繊維を豊富に含むウコンを生地に練りこみました。ウコン特有のほろ苦さを上手に活かしたカレー風味のひとくちサイズのおせんべいです。
【製作者コメント】
食べた後、苦さが残り美味しさが損なわれることに苦労致しました。ウコンを美味しく食べるのに良いと思われる味を考えた時、ウコンは従来カレー粉として利用されております。
サラダ系では、苦さが残り表現が難しく三州製菓の焼きカレー味にするとマッチして美味しい煎餅になると思いました。
お煎餅もお客様のターゲットとして年輩の方と言う事でしたのでソフト感に焼き一口サイズにすることに拘りました。
平成19年 冬 |
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No.55 彩花むすび
小ぶりな醤油味のお煎餅に5色のお野菜を散りばめました。米粒の食感が残るお煎餅は見た目も可愛いおにぎりのようです。野沢菜・きゅうり・なす・にんじん・赤かぶの自然な色合いがやさしさを添えてくれます。
【製作者コメント】
ふりかけの粒子が粗いため、いかに付着させるかが問題でした。通常の調味液では付着しないため調味液の改良が必要となりました。乾燥後にもべたつかない調味液を開発いたしました。
ふりかけ自体に塩分が多いため付着の仕方にも苦労致しました。
No.56 よもぎ餡
国産もち米100%で焼き上げた軽い中にも腰のある食感のお煎餅に香り豊かな、よもぎもちを合わせました。
更にその上に甘さ控えめの‘あんこ‘をのせたら、まさに‘よもぎ餅‘のような創作米菓が出来上がりました。
【製作者コメント】
よもぎには苦さがあるので配合量に苦労致しました。
色合い緑(見た目)を良くするため枝豆を入れて調整枝豆の甘さを取り入れ、よもぎの苦さを出さないように致しました。調味液にはサラダあんこを作業性の面から考えていましたが、あんこが乾かず袋にベタついて汚くなってしまった。ふくら鼓は今まで製品の壊れから乾燥使用の製品は製造した事がありませんでした。
ふくら鼓の乾燥機に入っても割れない様な製品強化が必要となりました。そこで、強化剤としてカルシウムを入れて物性改良し製品強化を図り乾燥を通しても壊れない製品になりました。
調味液も乾いた後、あんこの味が良く出るように素材を生かす調味液を開発致しました。
平成20年 夏 |
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No.57 お好み焼煎
みんなの大好きな、お好み焼ソースで味付けした一口サイズのお煎餅です。香ばしいソースの風味と青のりは、どなたにも愛されるお味です。アクセントに少し紅しょうがをまぶしました。
【製作者コメント】
最高の味が完成するまで、調味液は何度も何度も試作を繰り返したことと、紅生姜チップは適当な大きさのものが入手できず「お好み焼煎」専用に手頃な大きさに粉砕してから使用したことです。
平成20年 冬 |
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No.58 ねぎみそ煎
埼玉県深谷産のねぎと秩父産の合わせみそのほんのり甘い風味が絶妙です。
【製作者コメント】
揚げものに対してネギの風味を出す事に大変苦労致しました。油はネギの風味を消してしまうので生ネギをペースト状にすってかなりの量を調味液に添加して味と風味を整えました。
生のスライスネギもドラでは付着せず1枚1枚ネギを振りかけ更に固定するのに調味液を吹き掛け粘着性を着けて乾燥しました。通常では乾燥時にネギが落ちてしまいネギが残らない。乾燥にも大変苦労しました。
平成21年 夏 |
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No.59 淡路島の藻塩使用 特撰えび三昧
えびを贅沢に練り込んだ薄焼きせんべいです。海藻(ホンダワラ)の旨味を含んだ、まろやでな美味しい淡路島の藻塩を使いさっぱりサラダ味に仕上げました。
香ばしい‘えび‘の味が引き立ち、後を引くおいしさです。
【製作者コメント】
藻塩のしょっぱさの加減に気を使いました。
平成21年 冬 |
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No.60 ふくら鼓紫芋
紫いもの甘さと風味をこらした一品です。国産金胡麻を使用し金胡麻の付着の仕方にも、こだわり色合いも重視する等、見栄えにもこだわりました。自社独自の製法を採用した特徴ある商品です。
【製作者コメント】
紫の色合いを残す事に苦労致しました。通常では茶色く焦げてしまいがちになり色合いが出し難い。金胡麻の付着にも苦労致しました。中央に金胡麻を付着させるには丸い型枠を作りそこに付着させなければならず1枚1枚、金胡麻を振りかけ乾燥時に金胡麻が落ちてしまうので押し型を作り1枚1枚固定しました。それでも乾燥時に金胡麻が落ちて商品にならないものも多く出てしまいました。
平成22年 夏 |
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No.61 淡紫(あわしむらさき)おかき
黒豆の漬け汁も余すことなく生地に練り込みました。黒豆に含まれるポリフェノールが生活習慣病の予防に役立つことはご存知の通りです。見た目も淡紫色の綺麗なおかきです。程よい塩味で美味しく召し上がって頂ける逸品です。
【製作者コメント】
黒豆汁をもち米に浸透させ、黒豆の風味を更にかもし出した商品。商品の色合いと、黒豆の風味を大切に致しました。焼き時のほぐれの良さを出すのに苦労致しました。
No.62 米粉ぱすた うめ味
今ブームの米粉ですが、こちらの商品は希少価値の高い発芽玄米(国産)を使用致しました。予想外の食感がご年配の方にも美味しく召し上がって頂けるかと存じます。日本人になじみの深い梅味で味付けをしております。
【製作者コメント】
米粉を用いたパスタ。今までに無いやわらかい食感。油くどさを感じさせず、さっぱりとした梅でまとめた商品。米粉を用いている為、繊細で壊れやすく、油切りに苦労致しました。
平成22年 冬 |
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No.63 ふくら玉露
渋みが少なく旨みの豊富な玉露粉をもち米に練り込みました。高級茶葉特有の芳香と薄塩がもち米を引き立て後口の爽やかさをお楽しみ頂けます。
【製作者コメント】
玉露粉を生地に練りこみ、ほのかなお茶の香りと風味を生かした商品です。
自社独自の製法を採用した特徴ある商品。
No.64 バター煎餅 和三盆
老舗のメーカーが洋風のお煎餅を作り上げました。
サクサクとした食感と和三盆の上品な甘さがバター風味を一層引き立てあっさりとした美味しさが後を引きます。
【製作者コメント】
サクサクした新食感を追い求め、選りすぐれた素材と製法にこだわりました。
和三盆の上品な甘さを味わって頂くのに結晶の異なる海塩及びミネラル分の違う海塩の選択とブレンドに難儀しました。
お米の風味を大事にしつつ、口に広がる ほのかなバター
の香りより後味の余韻を味わって頂ければと製作しました
洋風的なお煎餅より年齢層の拡大を意識しました。
平成23年 夏 |
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No.65 柚子胡椒煎
柚子胡椒とは、柚子・唐辛子・食塩で作られ一般的には薬味に用いられます。
今回その上品な辛さと風味を余すことなく食べ易い形のお煎餅に仕上げて見ました。着色料を使用していないため、色味は目立ちませんが香ばしい胡麻を生地に練りこんだことにより、より美味しくなりました。
【製作者コメント】
白胡麻ゆず胡椒せんの開発において白胡麻の風味を生かし、しつこくなく爽やかな味を表現したかった。
爽やかさを出すには、柑橘類を使用することで表現しようと思いました。
そこで、柚子をベースに味を試作。柚子をあまり多く使用すると苦味がでてくるので注意し、
特徴を出すのに九州特産の柚子をベースにほんのり辛い柚子こしょうを使用してみました。
胡麻に風味に合った爽やかな商品に仕上げました。
平成23年 冬 |
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No.66 生唐辛子煎
辛党の方にぜひともお薦め。化学調味料を使用していない、無添加の生唐辛子を使用していますので、乾燥物と違い七味の風味がそのまま生きています。
米粒の食感が残るお煎餅の生地にたっぷりと塗りました。
【製作者コメント】
生七味唐辛子の独特の風味と唐辛子の辛さを生かし、米の風味と米粒の粒々を感じるほぐれのよい煎餅に味付けをしました。
固形物の多い生七味唐辛子を煎餅に万遍なく付けることに苦労した。
No.67 焼きもろっこ
焼きとうもろこしの味を忠実に再現しました。
夏のイメージが強い「とうもろこし」ですが、これからの季節暖かい飲み物とも相性は抜群です。
【製作者コメント】
一口サイズの小揚に焼きもろこし味を出したシーズニングを味付しました。
焼いたもろこし感を出すのに苦労しました。
平成24年 夏 |
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No.68 そふとずんだ煎
素材を生かすためシャープな甘みのグラニュー糖を使用したところ、ずんだ豆の旨みを十二分に引き出すことができました。
自然な淡緑色のソフトな感触のお煎餅は企画担当者一押しの一品。
【製作者コメント】
枝豆の自然な淡い緑色を残すのに苦労した。枝豆をペースト状にするのではなく、枝豆の粒々感を残しつつ噴射の目が詰まらない具合にするのが難しかった。
生地にも一工夫、砂糖と塩を練りこみ後味を引っ張る効果を狙いました。枝豆の素材を生かすためシャープな甘みのグラニュー糖を使い枝豆の旨みを引き出し甘いずんだ餅のイメージで仕上げました。
No.69 とまと小丸 青しそ
トマトにバジルはイタリアン風ですが今回は和のテイストにしようとの思いつきから青しそ風味に仕立ててみました。天然のトマト濃縮汁を使用することにより、青しその風味が引き立ち、又生地にはお馴染みを頂いております鉄板小丸と同じものを使用しました。
【製作者コメント】
フレッシュトマトに和のテイストをアレンジした商品です。濃縮トマトを使い、和の青しそをまとわせトマトの酸味と青しその風味豊かなさっぱりとした煎餅に仕上げました。
平成24年 冬 |
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No.70 黒米・赤米煎
栄養価の高い、黒米と赤米を贅沢に使用した米粒の食感が残るお煎餅です。
黒米、赤米は薬膳料理に用いられる事も多く、黒米は炊くとお赤飯のような色鮮やかな色になります。
材料の良さを存分に残し程よい塩味に仕上げました。
【製作者コメント】
黒米は朝紫、赤米は夕やけもちを使用。米の粒々食感に黒米、赤米を練りこむことで更にもちのソフトな食感を加えて美味しく仕上げました。
黒米、赤米を練りこむと色彩も引き出せ視覚的にも効果が出せた。
No.71 芋かりっと煎
さらりとした甘さが特徴の鳴門金時をペースト状にし生地に塗ってからは低温で2日間かけて乾燥しました。
昔懐かしい芋堅干のような食感をだすためです。作り手の手間を惜しまずに完成させました。
【製作者コメント】
徳島の鳴門金時芋を使用。さつま芋の自然の甘さを生かし甘さ控えめの煎餅に仕上げてあります。さつま芋を浸み込ませて2日間じっくり乾燥させカリカリとした食感に仕上げた商品です。
平成25年 夏 |
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No.72 かりっとしみせん(黒糖)
焼いたお煎餅に黒糖のたれをしみ込ませ、しっかりと乾燥してかりっとさせました。
沖縄産の黒糖を使用しています。
やさしい特有の甘さと豊富なビタミンやミネラルを併せ持つ黒糖は、夏にお薦めの逸品です。
【製作者コメント】
かりっと字のごとく浸み込んでいる部分をカリカリさせることが大変難しい商品です。
沖縄の黒糖を使いじっくり漬け込んで浸み込ませた煎餅です。
味わい豊かな黒糖を楽しめる一品です。
No.73 ぶるーべりーおかき
小粒ながらも引き締まったブルーベリーの実は、甘酸っぱく、目に良いとされる、アントシアニンのような植物栄養素が豊富に含まれています。
この特徴を余す所なく、“みやこがねもち”を用いた珍しい“おかき”にしました。
【製作者コメント】
ブルーベリーを満遍なく付着させることが大変難しい商品です。本物ブルーベリーをつかって、本格的ブルーベリー味を引き出した洋風おかきです。
おかきも丸みをおびた一口サイズの食べ易い種に似せた形にしてみました。
平成25年 冬 |
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No.74 紅茶おかき
最上級のもち米である「みやこがねもち」を用いた生地に香り豊かなアールグレイを100%使用しました。
甘さを控えたミルクティ味に仕上げたことで爽やかな風味が口いっぱいに広がります。
和と洋が調和することで生まれた逸品です。
【製作者コメント】
アールグレー紅茶の風味を生かし洋風的にお洒落感をだしたおかきに仕上げました。
甘さのバランスを整えるのに苦労しました。
茶系の色彩を整えるのにも苦労しました。
平成26年 夏 |
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No.75 紫いも煎
紫芋を洋風菓子のイメージで仕上げました。紫芋の素材を生かすため三日間かけ味付けをし存分に風味、芋の感じを出しました。
お煎餅の食感とスイーツの後味をお楽しみください。
【製作者コメント】
紫いもを洋風なイメージでアレンジしてみました。
綺麗な紫色を出すのに苦労いたしました。
風味と紫色を出すのに味付け後、一日置いて馴染んだところに仕上げ感想を掛け、じっくり仕上げた商品です。
No.76 わさび塩煎
わさび独特のピリッとした辛さを生かし塩味をきかせ夏向けに仕上げました。涼しげな天然わさび色と風味をお楽しみください。
【製作者コメント】
夏向けにさっぱりとした煎餅をイメージして仕上げました。夏ということで塩味をきかせ天然わさびを使いピリッとした辛さに仕上げた商品です。
平成26年 冬 |
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No.77 角餅きなこ
サクサクッとしたおかきの<きなこ味>です。
香ばしさを出すために、さらに焙煎したきなこを使用し甘みを加えました。食感と風味をお楽しみください。
お煎餅の食感とスイーツの後味をお楽しみください。
【製作者コメント】
紫きな粉の京風な香ばしい香りを出すのに4段階で焙煎されたきな粉を使って試作をしてきました。焙煎の仕方によって香ばしさが違っ てきます。よりきな粉の風味を出すのに苦労した商品です。
No.78 小丸 えびグラタン風
食べ易い一口サイズのお煎餅を洋風のグラタン風味に仕上げました。桜海老を使うことにより和風のイメージが加わりました。
和と洋の風味をお楽しみください。
【製作者コメント】
えびグラタン:冬のイメージとしてグラタンをチョイスしました。味わいのあるグラタン風に仕上げるに海老の風味が強い桜えびをいれて旨みを増 したえびグラタン味を再現してみた商品です。
平成27年 夏 |
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No.79 わさびマヨネーズ味
わさび特有のツンとした辛さが特徴の揚げ煎餅です。
辛味だけではなくマヨネーズでコクとまろやかさを出しました。食べやすい一口サイズでご用意しました。
ツンとした刺激の後のまろやかさを、夏のお飲み物とお楽しみください。
【製作者コメント】
わさび特有のツンと鼻に抜ける風味にまろやかなコクのマヨネーズでさっぱりしたコクのある煎餅に仕上げました。
No.80 角餅 マンゴー風味
サクサクおかきを甘みと豊かな香りが特徴のマンゴー風味に仕上げました。ほどよい酸味が甘さを引き立てています。
高級食材のマンゴー風味。暑い夏には冷やしてお楽しみください。
【製作者コメント】
マンゴーの強い甘みと豊かな香りが特徴の果物をおかきにドッキングしました。甘さを引き立てる酸味もあり特徴あるおかきが完成しました。
平成27年 冬 |
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No.81 ますかっと煎
秋のイメージの中に和洋的なイメージを融合してできたマスカット煎餅。
マスカットの酸味と甘みを出すのに苦労いたしました。
マスカットの淡いグリーンに程よい酸味と甘みのきいた商品です。
No.82 まろん煎
秋のイメージの中に和洋的なイメージを融合してできたマロン煎餅。
洋風な栗の味を出すのに苦労いたしました。
甘いマロングラッセのようなイメージでできた商品です。
平成28年 夏 |
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No.83 えび煎
瀬戸内海で捕れた風味豊かな小海老をふんだんに生地の中に練り込んだ海老せんべいです。海老の風味をお楽しみください。
No.84 しらす煎
国産しらす(ちりめん)粉末を生地に練り込み、旨みを閉じ込めました。和歌山県産の南高梅の梅肉をアクセントとし、酸味の利いたさっぱりとしたしらす煎に仕上げました。
平成28年 冬 |
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No.85 ごぼうおかき
やわらかくひろがる、ふわふわ食感の揚げせんべい。
袋を開けたとたんに広がるごぼうの香りに、実りの豊かさを感じる一品。
【製作者コメント】
国産ごぼうを生地に練り込みふぁっとソフト感に揚げごぼうの素朴な香りが広がるおかきに仕上げました。
食べやすく1口サイズにしてあります。
No.86 紫いもおかき
国産紫いもを焼き芋にして甘みを引き出し、なめらかにこして作った紫芋醤油を使用。
胡麻油の隠し味が、まろやかで深いコクを引き出します。
【製作者コメント】
国産紫いもを焼き芋にして甘みを引き出し、滑らかに濾した紫いもを使いまろやかな調味液に厳選された胡麻油をちょんと入れて酷のある紫いも醤油に仕上げ、国産紫いもを生地に練り込こんだおかきに吹きかけ甘さに味わいのある紫いもおかきに仕上げました。食べやすく1口サイズにしてあります。
平成29年 夏 |
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No.87 なつかし麦茶
ざらざらとした砂糖の食感が麦茶の香ばしさを引き立てる、さわやかな味のおせんべい。
【製作者コメント】
麦茶の煎餅はあまり聞いたことが無いですね。煎餅として表現するのは大変難しかったです。味が出ずらい。
麦茶に砂糖を入れて飲んだことをヒントにお菓子風にまとめてみました。
グラニュー糖を塗して塩を一振りなつかしい麦茶の味を再現した煎餅です。
No.88 あまざけ
口に入れ、噛み砕いた瞬間にあまざけの香りとコクが広がる、まろやかな甘さのおせんべい。
【製作者コメント】
暑さの点滴として昔から言われていた甘酒風味の煎餅を開発いたしました。
煎餅生地に酒粕を練り込み後味を引き立たせほのかに嫌味なく酒の香りを楽ませる感じで味付けております。最後に塩を一振りが決めてです。
平成29年 冬 |
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No.89 うに小丸
濃厚で旨味のあるうにだれをかけた上品な甘みのうにせんべいに、青のりをふりかけ風味豊かに仕上げました。
食べやすく見た目がかわいい一口サイズでのご用意です。
【製作者コメント】
練うにを使って濃厚で旨味のあるうにだれを掛け、徳島産の青のりを振掛け海鮮の濃厚かつ風味ゆたかな一口サイズの揚煎餅に仕上げました。
No.90 めんたい小丸
口の中に広がるさわやかなゆずの風味とあとからピリッとくる明太子の辛さが絶妙な、冬にぴったりの逸品。
揚煎餅のさくさくとした食感もお楽しみください。
【製作者コメント】
ゆずの風味と明太子の辛さがマッチした濃厚で旨味のあるゆず明太子だれを掛け徳島産の青のりを振掛け、海鮮の濃厚かつ風味ゆたかな一口サイズの揚煎餅に仕上げました。
平成30年 夏 |
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No.91 海老トマト
まるで『海老のトマトソースパスタ』のような味わいの洋風おせんべいに仕上げました。
香ばしい海老とトマトの奥深い旨みが絶妙な美味しさです。
【製作者コメント】
海老とトマトはあらゆる料理で使われており、米とともに食べることもあるので、煎餅にも合うと考えた。
No.92 海老バジル
海老の風味と爽やかなバジルが贅沢に香る『アヒージョ』をイメージした洋風おせんべいに仕上げました。
ついつい手が伸びてしまう美味しさです。
【製作者コメント】
当初はアヒージョのイメージで考えていた。アヒージョと謳うには風味が足りないが、揚げ煎・海老・バジルで簡潔に美味しい組み合わせとして考えた。
平成30年 冬 |
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No.93 ゆず七味
ゆずの風味を加えただし醤油で味付けし、仕上げにゆず七味を振りかけて彩りと味を引き立たせました。
爽やかなゆずの香りと七味の辛さがよくあう逸品です。
サクッと軽い食感もあわせてお楽しみください。
【製作者コメント】
米で出来た新デザインの煎餅である。食感もソフトに焼き上げだしの効いた醤油に国産ゆずを添加させ、ゆずの風味豊なオリジナルゆずだし醤油をアレンジしてみました。
さらに、ゆず七味を振掛け彩りと味を引立たせ美味しくしました。
No.94 ゆず味噌
一口サイズの米粉スナックにゆず風味の鰹だし味噌で味付けし、さらにゆずチップをふりかけ風味豊かに仕上げました。
かわいらしい花型で見た目も味わいもお楽しみいただけます。
【製作者コメント】
鰹だしが効いた味噌に国産ゆずを添加させ、ゆず風味豊なオリジナルゆず鰹だし味噌をアレンジしてみました。
さらに、ゆずチップをふりかけゆず味を引立たせ美味しくしました。
平成31年 夏 |
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No.95 赤しそ煎
和風ハーブと称される香り豊かな赤しそを、ふんだんに生地の中に練り込み、素材の良さを引き立たせるため、シンプルなサラダ味に仕上げました。
袋を開けたとたんに広がる爽やかな赤しその香りが夏らしさを感じさせる逸品です。
【製作者コメント】
和風ハーブと称される香り豊かな赤しそを煎餅生地に練り込み赤しその香りを楽しんでいただく、シンプルにサラダ味で食欲をそそる煎餅に仕上げました。
No.96 紅しょうが煎
紅しょうがを生地に練り込み、特有の酸味と甘味を閉じ込めました。
紅しょうがの香りと、さっとふりかけた青のりの風味が口の中に広がります。
後からくるピリッとした辛さが後を引く、夏にぴったりのおせんべいです。
【製作者コメント】
紅しょうがを煎餅生地に練り込み、紅しょうが特有の酸味と甘味豊かなお煎餅が出来上がりました。それに、紅しょうがと相性の合う青のりをさっと振掛けさらに美味しく仕上げました。
令和1年 冬 |
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No.97 牡蠣煎
冬が旬の海の幸『牡蠣』。その独特な味をおせんべいで再現しました。
牡蠣の旨味を閉じ込め、再現度の高い一品になっております。この機会にぜひご賞味ください。
【製作者コメント】
冬の海の幸 冬の旬かきを題材に煎餅をアレンジいたしました。かきパウダーを生地に練り込みかき特有の風味を閉じ込めかき独特の味に仕上げました。
No.98 野沢菜煎
冬に美味しさを増す『野沢菜』。その野沢菜の漬物をイメージしたおせんべいです。
生地に野沢菜を練り込み、野沢菜漬けの風味と旨味をお届け致します。食感もあわせてお楽しみください。
【製作者コメント】
冬の山の幸 冬に美味しさをます野沢菜をお煎餅にアレンジしてみました。野沢菜の漬物をイメージした味付けに仕上げております。
野沢菜を生地に練り込み旨味を閉じ込めたお煎餅です。野沢菜の漬物の風味と旨味をお届けいたします。
令和3年 夏 |
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No.99 グリンピース煎餅
畑の恵み グリンピース 青々とした色合いと爽やかな香りが特徴のグリーンピースをお煎餅にしました。
生地に練り込むことにより、風味だけでなく外観、食感も楽しむことが出来ます。
【製作者コメント】
緑鮮やかなグリンピースを生地に練り込み、豆の味を閉じ込めました。味付けはあっさりとしたサラダ味で仕上げております。鮮やかなグリーンを生かすため、焼き方にも工夫しました。グリンピースの豆の味をしっかり味わって頂きたい商品となっております。
No.100 アサリ煎餅
海の恵み アサリ 日本人になじみの深い貝である旨味たっぷりのアサリをお煎餅にしました。
生地練り込むだけでなく、表面にもアサリパウダーを振りかけることにより、奥行きのある味わいとなっています。
【製作者コメント】
アサリを生地に練り込み、旨味を閉じ込めました。
更に旨味を引き出したく、アサリパウダーを加えたサラダ味で仕上げてみました。アサリの旨味をしっかり味わって頂きたい商品となっております。